Day026_JICA事業フォローアップの様子
金曜日です。
今日のお仕事
午後はバッタンバンに戻るため、金曜日は大抵、午前でフィールドでの仕事を終わらせます。
今日は、職員さんは二手に別れて対象世帯を回ります。
1グループはカウンターパートNGOの農業の先生方2人。彼らは今日も動物の健康チェックと餌の与え方などを指導して回ります。
もう1グループはJICA事業のフォローアップ。こちらはカンボジア事務所スタッフ3人が、対象世帯に家庭菜園や家畜銀行の状況を調査します。
私はフォローアップのスタッフさんについて、7世帯を回りました。
もっと多くの世帯を調査できるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、村の中はいかんせん道が悪く、あちこちにある対象世帯を回るのには想定しているよりずっと時間がかかります。
広大なキャッサバ畑が両脇に続く道を、片道20分近く走ってやっとたどり着くお家もあります。
家の裏もキャッサバ畑です。
現在何種類の野菜を育てているか?何キロ野菜は収穫できたか?そのうちどれくらいの量を売ったか?などを聞き、携帯でシートに記録していきます。
いくつかの世帯を紹介します。最近日に焼けてきたからか、村の方によく「お前クメール人か?」と聞かれます。
- キャッサバ畑を抜けた先にあった世帯。60代くらいの男性と8歳くらいの子ども2人。地雷被害にあったこの男性は片足が義足で片目。妻が外に働きに出て、彼は家で家畜の世話をしている。
- 父親が村長さんのアシスタントをしている世帯。この日は3人の子どもはおらず、父親とその妻だけが家にいた。彼は片足を地雷で失っている。村長さんと自宅で仕事をしていて、村の方が続々と彼の家を訪れていた。土地を売るとか結婚するときとか、何かしら世帯に動きがあるときは村長さんに報告して書類を作成しなければいけないらしい。
- 男性3人と子ども5人、20〜30代くらいの娘さん?1人、お母さんと思しき60代くらいの女性1人の世帯。高床式の家の一階にあたるオープンな空間でみんなでテレビを見ていた。私に向かって、1人の男性が「家をつくるお金を支援してくれ」と言ってきた。
- 50代の女性と、その息子(20代前半くらい)とお孫さん(7歳くらいの女の子ひとり、10歳くらいの男の子ひとり)がいた世帯。ヤギをとても大切に育てていて、ヤギが妊娠している今は、夜も一時間おきに起きてチェックせずにはいられないという。一日2回はヤギを洗ってあげている。ヤギや野菜を育てることができてとても幸せだと言っていた。
屋台での出来事
今日は、カムリエンのいつものマーケットでご飯を食べている時、1人の8歳くらいの女の子が、しきりに私の側にやってきては何かを言っていました。
言葉がわからなかったので、始めは屋台の食堂の子どもかな?と思っていたのですが、実際は物乞いの女の子でした。
ご飯頂戴、お金頂戴と言っていたのだと思います。あとでカンボジアスタッフに、彼女はなんと言っていたのかと聞くと、とても苦い顔をしていたので、それだけでなくてもっと悲しい言葉も言っていたのかもしれません。
カンボジアの地元の方は、物乞いの方に少額のお金を渡す場合が多く、一緒にいたカンボジアスタッフはお会計のときに、女の子に御飯と魚を少し買ってあげていました。
更新が追いつかなくてこの記事を書いているのは、10月17日なのですが、約1ヶ月も前のこの場面が忘れられません。あどけない顔に浮かんでいた妙な色気と、ねだるような甘い声を時々思い出します。全てから守られていて御飯の心配などしたことのなかった8歳の自分も思い出します。
また、プノンペンやシェムリアップの発達具合を見るたびに、地方との格差の大きさに愕然としたりします。
そういえば、今日はたまたま職員さんとパスポートの入国スタンプを見直す機会があり、入国スタンプの間違いに気づいてしまいました。詳しくは明日の記事に書きます。
今日は天気の記録を落としてしまいました…。申し訳ございません…。
本日の出費(4000KHR ≒ 1.0USD)
- お昼ご飯(マーケットの屋台):0.87USD
- 屋台の焼き鳥:0.50USD
- バゲットサンド:1.25USD
- 果物ナイフ:1.40USD
- コンディショナー:2.3USD
- シャンプー:2.60USD