Day019_サムロイ・チェン村でのワークショップ
朝方、バッタンバンでは大雨が降っていました。
今日は朝からサムロイ・チェン村へ。
途中で警察に車を止められました。免許や保険を確認されます。
ここ最近、警察の取締に合う回数が増えています。お盆休暇が近いからでしょうか。長期休暇は皆お金が必要なので、警官のお小遣い稼ぎに取締が厳しくなる傾向があるそうです。
サムロイ・チェン村はバッタンバンから1時間半程。
土地がとても広いのが特徴の村です。サムロイ・チェン村は全部で約100世帯ありますが、テラ・ルネッサンスはそのうちの一部のコミュニティに属する、30世帯ほどを支援しています。
雨季になると道が悪くなってしまい、村の方が市場や病院にも行けないという状況だったため、以前、ドナーさんの支援を受け、橋の建設を行いました。井戸も2つ建設しています。
去年の4月からは、村落開発支援として2世帯への牛銀行と33世帯への自治会、家庭菜園トレーニングを実施しています。
まずは穂高小学校の屋根をチェックしました。この小学校もドナーさんのご支援を受けて建設されたものです。2008年から授業を行っています。
屋根の修繕の要望を受けました。校舎が月日を経て少しずつずれはじめている影響で、屋根に隙間ができて雨漏りをするようになったとのこと。ドナーさんから資金を頂き、来週から工事をスタートします。
元々、奥側の屋根の一面は手前の屋根に比べて、横に走るの柱の間隔が広く、隙間ができてしまいやすかったようです。
一番雨漏りがひどく、使えなくなっていた教室は昨日の雨で水浸しになっていました。
その後、そのまま奥の村の方へ。雨で道が悪すぎて車では進めなかったため、歩いて向かいました。
20分ほどかけて対象コミュニティの方に。別の組織の支援で牛銀行が実施されているようで、牛を多くみかけました。
駐在員さんが村について調査したいとのことで、今日はある世帯に集まっていた方々で簡単にカレンダー作成のワークショップを実施しました。
どの時期に何を栽培するか、どんなお祭りがあるかを聞いて皆で一年のカレンダーを作成し、
- 村の方がいつ何で収入を得るのか
- いつ何にお金を使うのか
を調べていきます。
収入源としては、稲作、キャッサバ栽培、釣り、タマリンド収集、牛、等々‥があげられました。1月に大きなお祭りがあり、親戚を回って宴会をするため、食べ物・飲み物にお金を使うといいます。
さらに奥に進み、対象コミュニティの端まで見せてもらいました。駐在員さん曰く、このコミュニティには村長さんも、一部の声の大きい住民もいないため、全員がフラットな関係であるそうです。
タマリンドが収入源となっているだけあって、タマリンドの木がそこかしこにあります。村に生えているのは共有財産なので、それぞれ収集して売るそうです。甘みの強いタマリンドの実は、調味料やジャム、ジュースに使用されます。
緑がとても多くて美しい村、という印象を受けました。どの世帯も庭を広く持っていて、全体的に、世帯と世帯の間隔がロカッブス村やプレア・プット村より広いです(どの程度広いのかを書けず申し訳ありません。次回もう少し具体的に書けるようにメモしてきます‥)。
ちなみに、帰りは村の方が、車のある場所まで耕運機で送ってくれました(笑)
タイヤが土にはまってしまって落ちそうになるくらい傾きながら進んで行きます。道中、他の方も乗ってきてさながらバスのよう。
帰りにバベル郡中心のマーケットへ寄って皆でお昼を食べ、バッタンバンに戻ってきたのは15時頃。17時まで自宅勤務となりました。