Day023_ヤギの治療
火曜日です。
カムリエンは曇り。
今日はカウンターパートNGOのスタッフ1名と、農業指導員の先生方2人との2チームに別れ対象世帯を回りました。
スタッフはJICA事業のフォローアップを進めています。スタッフがするフォローアップというのは、具体的に言うと、事業後の状況についての聞き取り調査です(家庭菜園や家畜銀行を現在どれくらい行っているか、何か問題はないか…を聞いていきます)。
一方で、農業指導の先生方は、各世帯の家畜の健康状態を確認し、健康を維持するためのレクチャーを行います。
私はこちらの先生たちのグループに同行しました。鶏飼育の飼料レクチャーをするそうですが、その前に他にもいくつか済ませなければいけないことがあるようです。
今日のお仕事1:豚のためのバッテリー配布
ロカッブス村で、豚の飼育を行っている世帯にバッテリーを配布していきます。明かりをともし、蚊から豚を守るのだそうです。
今日のお仕事2:モデルファーム事業対象者へ建設予定地案内
ロカッブス村、モデルファームの対象者の方を訪ね、彼の家の建設予定地を案内しました。モデルファームの事業対象者となる方は土地がありません。モデルファームの隣の空き地に住居を建て、農地に専念できる環境を整えます。
ロカッブス村のモデルファームについてはこちらの記事を御覧ください。
guratony-in-battambang.hatenablog.com
ちなみに、今日彼はキャッサバ畑で、キャッサバを収集していたそうです。機械での収穫は堀残しが出るため、その後に手作業で掘って、市場で売るのだといいます。
今日のお仕事3:昨日配布したヤギの健康状態チェック
昨日ヤギを提供した3世帯へ、ヤギの健康状態を確認しに行きました。どのヤギも問題なく過ごせていたようで安心です。
今日のお仕事4:鶏飼料のレクチャー
午前の残りの時間と、休憩を挟んで午後の時間で6世帯を回りました。数世帯の状況を書きます。
石造りの一階建ての一軒家(広さは10m×8mくらい)。このくらいの家を建てる費用は8,000〜10,000$だという。60代くらいのご夫妻、子ども1人に女性1人。娘と息子とお母さんは日雇いに出ているという。家はしっかりしているものの、庭が狭く8m×4mくらいしかない。
マーケットを少しすぎたところにある道路沿いの家。家の裏に池がある。3ヶ月前に夫(地雷の被害者)がなくなったという。地雷被害者はその破片が体の中に残って、このように突然亡くなってしまうことがあるという。現在はお母さんと子どもが3人。2人の娘は既に結婚して家を出ており、知的障害をもっている1人の娘さんと2人で住んでいる。家庭菜園に積極的に取り組んでおり、野菜が綺麗に植えられていた。
50〜60代のご夫妻。と女性2人、赤ちゃんが1人いる世帯。鶏が数匹死んでしまったという。また、4匹のあひるが死んでしまい、自分で3匹買った。家の周辺にプラスチックのポイ捨てが多く、どうやらこれが悪影響らしい。先生は、プラスチックを拾うように指導していた。
- 10歳くらいの子供がひとりでTVを見ていた。50代くらいのお母さんが帰ってきたのでレクチャー。もう1人、20代くらいの知的障害を持った息子さんがいる。お父さんは今日は友だちの家に遊びに行っているらしい。とにかくヤギの世話に熱心で、可愛くてたまらないという。提供されたヤギはすべて返却し、現在いる5匹はすでに自身の所有。十分に育てているけれど、売れるのかなあと心配していた。自然のものだけを食べさせているからおいしいし、ちゃんと市場で売れるから心配ないよと先生。
今日のお仕事5:ヤギの治療
先週から具合が悪く、アロエを飲ませたり錠剤をあげたりしていたヤギの状態が未だに良くならないので、農林水産局から専門の先生をお呼びして注射をして頂きました。
カウンターパートの先生が状態をチェックして、先生を呼んで、先生がやってくるまでに40分ほど。そこから注射の準備をしてヤギを連れてきて…としていたので1時間以上かかりました。
17時になったので、お仕事はこれで終了です。
本日の出費(4000KHR ≒ 1.0USD)
- コーヒー:1.25USD
- お昼ご飯:4000KHR
- 喫茶店で買ってきたロックラック:3.25USD