バッタンバン滞在記

バッタンバン滞在記

休学中の大学院生。カンボジアのバッタンバンで 認定NPO法人テラ・ルネッサンスのインターンをしています。 自身の備忘録も兼ねて、3ヶ月半の滞在期間中限定でNGOのお仕事、 バッタンバンの街について日記形式でご紹介します。

Day017_タイ国境付近の出稼ぎ労働

カムリエンは、朝からバケツをひっくり返したような雨が降っていました。 フィールド事務所では、朝礼は短縮版。その日の予定だけを確認します。

午前:ロカッブス村

カウンターパートの先生方は今日も鶏飼育のレクチャーを続けています。 テラ・ルネッサンス職員の3人は、朝からロカッブス村ロカッブス村の村長さんとモデルファームの事業対象世帯のお二人に集まってもらい、農機具についての認識のすり合わせをしていました。ちなみに村長さんに聞いてみたところ、現在ロカッブス村は232世帯、920人の人が住んでいるそうです。

モデルファーム事業は、農機具の支給待ちです。農機具の調達がされ次第、耕作を始めます。

事業対象者となるAさんは6人の子供を持つシングルマザーです。土地がなく、現在は昔アンテナ塔だった場所に暮らしています。毎日出稼ぎで生計を立てていますが、一日働いて得られるお金は5ドル。休日はありません。病気の子どもを1人抱えていますが、病院は一回の診察に10ドルがかかります。街の方に親戚がおり、子供の診療費が足りない際にサポートをしてもらったことはあるそうですが、生活費を支給してもらえるような余裕は親戚の家にもないのだといいます。

Bさんは、3人の子どもと妻を養うお父さん。彼も土地がなく、収入源は日雇い労働です。「贅沢じゃなくていいから、ただ平均的な暮らしができるようにしたい。」と話していました。

おふたりは、簡単な打ち合わせが終わると忙しそうに帰っていかれました。今日も日雇い労働に行かねばならないのだといいます。

午前:タイ国境付近の出稼ぎ労働

カムリエンの事務所からタイの国境までは車で15分ほどです。国境付近の出稼ぎ労働を見ておいで、と勧められたので一時出国して訪問してきました。

これが国境です。事業地となっているプレア・プット村(基礎教育支援をしているスモールプレア・プットのコミュニティではなく、大きなコミュニティの方)のすぐ近くにあります。

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出稼ぎ労働者が住む居住区もあります。トイレがすぐ近くにあるのか、少しだけ糞尿の匂いがしました。住居の回りにはゴミが散乱しています。

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居住区のすぐ隣で、リュウガン(ライチのような果物)のジャムを作るため、50〜60名の方がひたすらリュウガンの皮を剥き、種を抜いて果肉を取り出しています。 奥にかまどがあり、果肉を焼いて(?)いるようです。数名の工場従事者と思われる方が果肉の山を積んで行ったり来たりしていました。

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1kgを剥いて8バーツだといいます(320バーツ ≒ 10ドル)。一日で稼げるのは約700円だそうです。

午後

カムリエンでの用事が終わったため、職員さんたちと近隣カフェで作業。職員さんたちは事務所のことについて簡単にMTGをしていました。

本日の出費(4000KHR ≒ 1.0USD)
  • 朝ごはんの蒸しケーキとちまき:1000リエル
  • お昼に買った焼き芋(10cmのものが3本くらい):1500KHR
  • 夜ご飯(カフェで Ginger on Fish):3.0USD